なゆのプロフィール・理念

はじめまして、なゆです(^^)

 

私は今まで助産師として働く中で、3000人以上のママや赤ちゃんたちに出会ってきました。

助産師歴は10年以上で、主に病院で勤務しながら、妊娠・出産・育児のサポートをしてきました。

 

一時期、近所のベビーサークルで「助産師とお話しする会」というのを、月に2回ほど主催していたこともあります。

毎回10組前後の親子が集まってくれていました。

そこでは、ベビーマッサージ、母乳のおはなし、離乳食講座など、妊娠・出産・育児に役立つアドバイスをしたり、楽しく息抜きできる場を提供していました。

 

 

他にも、

分娩介助(400件以上)

妊婦さんや産後のママ向けの助産師外来

母親学級や両親学級

など、様々な助産業務を経験してきました。

 

 

年齢は、30代後半。

夫と息子(5歳)の3人家族で、私自身も子育ての真っ最中

働いていただけでは気付かなかったこと、わからなかったことを、この5年間でたくさん経験してきました。

 

 

現在は、病院で勤務しています。

学生指導や、学校での講義も担当していて、未来の助産師を育てる仕事にも携わっています。

助産師の仕事は、女性の一生に関わり、子どもの未来を担う仕事でもあるので、その魅力や責任が伝わるように試行錯誤しているところです。

 

 

私の理念は、「ママたちが少しでも肩の力を抜いて子育てができ、子どもが育つ力を信じて楽しく見守れるようにサポートしたい」というものです。

そうすれば、未来を担う子どもたちが健やかに成長できるし、ママたちの人生の幸福度も上がると信じています。

人生にそう何度も訪れない妊娠・出産・育児という貴重な機会を、親子で、家族で、幸せに過ごしてもらいたいんです。

 

 

とはいっても、私自身、学生時代は落ちこぼれだったし、新人時代には小さなミスもたくさんしてきました。

3年目の頃には大きなミスをして、助産師を辞めようかと思ったこともあります。

幸いママや赤ちゃんの命には影響しなかったのですが、この時は毎日落ち込んでいました。

 

 

この時の私を支えてくれたのは、ママたちからもらったたくさんの言葉でした。

「話を聞いてもらって救われた」とか「陣痛で辛い時、ずっと腰をさすってくれてありがとう」とか、こんな私でも役に立てるんだって思えて、本当にありがたかったです。

 

そこからは、「2度とミスをするもんか!」と猛勉強して、今に至っています。

あの時、助産師を辞めなくて本当に良かったなって思います。

 

この仕事に出会えていなかったら、今頃どうしているか想像がつかないくらい、私は助産師の仕事が大好きです。

 

赤ちゃんのくるくる変わる表情を見ることも、

分娩介助で命の誕生の瞬間に立ち会うことも、

ママたちと一緒により良い子育て方法を模索していくことも、

全て大好きな瞬間です。

 

 

もし、私の発信に興味を持ったり、勉強したいなって思ったら、他にも記事や動画を更新していく予定なので、ぜひチェックしてくださいね(^^)

 

 

今回の記事では、私がなぜ先ほどご紹介した理念を持つに至ったのか、なぜこのような情報発信を始めたのかをお伝えしていきたいと思います。

 

ママが心にゆとりをもって楽しく子育てする秘訣についても語っているので、ぜひ読み進めてみてくださいね。

 

 

助産師という仕事との出会い

高校3年生までの私は、特にやりたいことも夢もなく、勉強よりも遊びに夢中な学生でした。

中学生の時に超スパルタ系の部活をしていた反動で、高校生になってからは、友達とカラオケに行ったり、遅くまで恋バナをしたりするのが楽しくて仕方がない毎日だったんです。

 

だから、高校3年生になって進路を決めろと言われても、これといってやりたいこともなかったから、何となく就職に有利そうな経済学部を目指すことにしました。

 

そんな高校3年生の夏の終わりごろ、担任の先生と進路に関する面談がありました。

そこで、やりたいこともない、いまいち成績も上がらない私に、当時40代の担任の先生がふと、

「うちの嫁さんが産科の看護師なんだけど、今からでも助産師になりたいってしょっちゅう言ってる。きっと魅力的な仕事だと思うから1回調べてみたら?」

と言ったんです。

 

「助産師?何それ?なんで急に?」って驚きましたが、結果的にはこれが私の人生の転機になりました。

 

 

先生に言われるがまま調べてみると、助産師の仕事は

・命の誕生の瞬間に関わる仕事

・赤ちゃんのお世話をする仕事

・女性の生涯に関わる仕事

だということがわかりました。

 

 

中でも「赤ちゃんのお世話をする仕事」という部分に、特に惹かれました。

私には年の離れた妹がいて、妹が生まれた時のこと、まだ妹が幼かったときにお世話して楽しかったことはとてもよく覚えていたので、

「大好きな赤ちゃんに携われる仕事なんて楽しそう!」

と思ったんです。

 

それに、命が誕生する瞬間に立ち会えるなんてすごいし、自分の体に関することも学べるなんて面白そうだな、とも思いました。

 

そんないきさつから、高校3年生の秋には、助産師になるという夢ができました。

助産師になるためには看護師資格が必要なので、看護学部のある大学を受験することにしました。

それまでとは人が変わったように必死に勉強し、無事合格。

 

大学には助産コースがなかったので、看護師と保健師の資格を取得し、卒業後は1年制の助産科がある学校に進学しました。

そして、23歳の春に晴れて助産師になったのです。

 

 

 

助産師学生時代に初めて受け持ちし、分娩介助を担当させていただいたママ(Aさん)とは、今でも年賀状で交流しています。

その時生まれた子も今では中学生になって、毎年成長を感じられるのがすごくうれしく不思議でもあります。

 

当時はものすごく未熟だったけど、少しでもAさんの役に立ちたい一心で、寝ないで勉強をした日もありました。

分娩介助をした日は緊張で手も足も震えたし、生まれた瞬間の喜びを一緒に味わう余裕なんて1ミリもなくて。

自分がAさんにどんな言葉をかけて、何をしたのかも思い出せないほどでした。

 

でも、あとからお部屋に伺って赤ちゃんを抱っこさせてもらったとき、「たくさん支えてくれて心強かった。ありがとう。これからもよろしくね」とAさんが言ってくださったんです。

これはもう本当にうれしくてうれしくて、実習中なのに思わず泣いてしまいました。

そのまま一緒に2人で涙したことは、きっと一生忘れないと思います。

 

 

助産師として働く ~結婚退職するまで~

結婚して退職するまでは、3つの病院で働きました。

 

最初の2か所は産婦人科の配属ではあったものの、混合病棟といって他の科の患者さんも入院するような病棟でした。

婦人科の手術目的の方や、高齢で骨折した方や肺炎の方の担当など、産科以外の仕事をすることもありました。

でも、どうしても産科の仕事がしたかったので、産科以外の仕事が増えてくると迷わず転職。

3か所目の病院では、ようやく理想通りの働き方ができるようになりました。

 

 

病院での助産師の仕事は多岐に渡ります。

・分娩介助

・産後のママと赤ちゃんのケア

・何らかのトラブルで入院している妊婦さんのケア

・助産師外来での妊婦さんや産後のママのケア

・母親学級、両親学級、ベビーマッサージ教室の運営

などなど、その日によって担当の業務を振り分けられます。

 

今までに経験した内容を、少しずつご紹介していきますね。

 

 

 

分娩介助

分娩介助では、たくさんの感動を共有させてもらいました。

夫婦の絆、ママや赤ちゃん頑張りに、もらい泣きしてしまうことも多々。

時がたっても忘れられないお産も、たくさんあります。

 

例えば、1人目のお子さんの時に分娩介助をさせて頂いた方(Bさん)が、「また、なゆさんに担当してもらいたいな」と言って2人目を出産しに来てくださったときは、本当にうれしかったです。

偶然私の勤務時間に出産になったので、2人目も私が分娩介助を担当することができました。

Bさんは2回とも大変な妊娠経過で、私が妊娠中から担当していたこともあり、無事に出産を終えられたときは今までのBさんの頑張りがよみがえってきて、一緒に涙を流して喜びました

 

 

分娩介助をしていて一番幸せを感じるのは、ママが初めて赤ちゃんを胸に抱く瞬間

その時のママと赤ちゃんの表情がたまらなく好きです。

「あぁ、これが家族の始まりなんだな」って毎回思います。

 

 

半面、命の危険と隣り合わせの現場なので、怖い思いもたくさんしました。

赤ちゃんがお腹の中で苦しくなって、一刻も早くお腹から出してあげる必要があるとき、ママの産後の出血が止まらなかったとき、生まれた赤ちゃんが全然泣いてくれなかったとき・・・。

出産って本当に命がけなんですよね。

 

私が3年目のときに起こした大きなミスも、分娩に関わることでした。

当時働いていた病棟は、助産師:看護師=1:2という人数比の病棟でした。

だから、夜勤も助産師1人、看護師2人の組み合わせがほとんどだったんです。

 

助産師が私1人だった夜勤の日、3人の妊婦さんが陣痛や破水でほぼ同じ時間帯に入院してきました。

分娩室に直行の方もいれば、まだまだ時間のかかりそうな方もいて、それ以外にも産後のママたちの授乳のお手伝いもあるし、猫の手も借りたいほどの忙しさでした。

 

そのとき、ある妊婦さんにつけていた赤ちゃんの心拍モニターに出ていた大切なサインを、私が見逃してしまったんです。

正確には、視界には入っていたけど他のことに気を取られ、的確な判断ができなかった、という状況でした。

当直医がそのモニターのサインに気付いて対処してくれたため、結果的にはママも赤ちゃんも無事だったんですが、上司からも医師からも厳しく指導を受けました。

 

「なぜあんな大切なサインを見逃してしまったんだろう」、「どうしたら防げたんだろう」、「助産師に向いていないのかもしれない」と、毎日毎日自分を責めては落ち込む日々。

病棟にいるだけでも辛く、明日にでも辞めてしまいたいと毎日思っていました。

 

この時の私を救ってくれたのは、ママたちからもらったたくさんの言葉です。

「話を聞いてもらって救われた」とか「陣痛で辛い時、ずっと腰をさすってくれてありがとう」とか、こんな私でも役に立てるんだって思えて、本当にありがたかったし嬉しかった

そのたびに、もうちょっと続けてみようかなって思うことができて、少しずつ立ち直っていきました。

そして、常に正しい判断ができるよう、ママや赤ちゃんの安全が守れるようにと、モニターの勉強も1からやり直しました。

 

助産師は、ママたちからよく感謝の言葉をかけてもらえるような職業だけど、支えてもらっているのは私の方だなって、いつも思います。

 

 

産後のママや赤ちゃんのケア

産後のママと赤ちゃんのケアは、今までで一番多く経験した仕事です。

産後のママは、体の回復と育児が同時進行なので、かなりハードな状況です。

そんなママたちが、少しでもスムーズに回復して育児ができるようにサポートをしてきました。

 

特に、初めての出産をしたママは、退院が近づくと「本当に大丈夫かな」「授乳はこれでちゃんとできてるのかな」って不安になることが多いんです。

なので、自信もって授乳ができるようにアドバイスしたり、おうちに帰ってから工夫できそうな点を伝えたり、不安な気持ちが晴れるまでお話を聞いたりと、さまざまなお手伝いをしてきました。

 

「助産師さんを家に連れて帰りたい」って言われることも多々あります(笑)

それぐらい、みんな不安なんですよね。

 

だから、退院後の2週間健診でお会いすると、たくさんの質問をメモして持って来られる方も多くいらっしゃいます。

・おっぱいはちゃんと出ているのか

・なかなか泣き止まないからミルクを足した方がいいのか

・赤ちゃんのおしりがかぶれちゃった

・赤ちゃんの服装はこれでいいのか

・赤ちゃんが便秘がちなのが心配

などなど、いろいろなことを心配されています。

 

順調だとお伝えしたり、対処法をアドバイスしたりすると、本当に安心した表情になられます。

そのたびに「退院してからは、不安な中で頑張って過ごされていたんだな」と感じていました

妊婦さんへのケア

不安なのは、妊婦さんも同じです。

つわりとか、腰痛とか、足のむくみとか、体重が増えすぎたとか、いろんな悩みを聞いてきました。

仕事との両立への不安とか、赤ちゃんがちゃんと育つかどうかの不安とか、妊娠中は体だけじゃなくて心も揺れ動きます。

 

 

そして妊娠も後期になると、今度は分娩や産後への不安が出てきます。

・陣痛や破水がちゃんとわかるか

・陣痛に耐えられるか

・無事に健康な子を産めるのか

・母乳はきちんと出るのか

など、初めての出産の方はもちろん、2回目以降だとしても経験しているからこその不安がでてきます。

 

母親学級をしていても、分娩や産後のことに関しては質問されることが多かったです。

だから、なるべく初産婦さんと経産婦さんが近くの席になるようにして、みんなで楽しく質問しあえたり思いを共有できるような教室を運営してきました。

 

初産婦さんが経産婦さんに経験談を聞いて盛り上がっている、というシーンはよく見かけました。

・おすすめの育児グッズ

・分娩の時の話や産後の生活

・体重管理をどうしているか

なんかは、よく話題に挙がっていました。

 

こういった様子を見ていると、ほとんどの方が、この先待っている未来が楽しみでもあり不安でもある、という心境なんだと感じました。

 

 

 

病院で働いていると、妊婦さんやママさんたちと関われるのは、ほんの限られた時間だけ。

その期間に、ギュッと凝縮されたケアを提供することも、とてもやりがいのある仕事です。

 

でも、それだけではフォローしきれない部分があることに対しては、もどかしいなと感じることも多くありました

 

 

自身の妊娠・出産

結婚して、夫の仕事の都合で遠方に引っ越すことになり、それを機に仕事は一旦退職をしました。

引っ越し先は、縁もゆかりもなく、友達も親戚もいない土地。

地元からも車で5時間という距離の場所でした。

 

なので、まずは土地に慣れるために、専業主婦として過ごしました。

 

しばらくして不妊治療も開始し、治療費を稼ぐためにバイトも始めました。

不妊治療は時間の自由が利かないので、まずは妊娠することを優先するために、企業や大学の健康診断のバイトをしながら治療していました。

 

高度不妊治療をしている病院で働いた経験があったので、治療に関する知識はそれなりにありました。

かつ、当時まだアラサーだったこともあって、「すぐに妊娠するだろう」って思っていたんです。

 

でも、待てど暮らせど妊娠しない

 

むしろ、新たな不妊原因が追加で見つかったりして、全然うまくいきませんでした。

 

「赤ちゃんが大好きなのに、妊娠できなかったらどうしよう」、「子どもができないのに助産師として働くなんて、そんなのこの先辛すぎる」って、悲観的になって落ち込むこともたくさんありました。

 

 

そんな中、担当医もびっくりするような状況で奇跡的に妊娠したんです。

妊娠がわかってからしばらくは、本当に自分の身に起きたんだってことが全く信じられませんでした。

 

 

 

 

妊娠してから

妊娠がわかってすぐ、特に心拍を確認するころは、喜びよりも不安の方が大きかったです。

 

待合室で診察を待つ間、「赤ちゃんの心臓が動いてないかも」、「流産ですって言われるかも」って不安で不安で、心臓が口から飛び出そうなほど緊張していました。

エコー中の画像も怖くて見れないから、診察の時は毎回ぎゅっと目をつぶっていて、先生から「元気に育ってますね」って言われてようやく画像を見れるような状態でした。

 

 

そのころ、つわりも始まりました。

・常にすごく気持ち悪いんだけど吐けない

・食べ物や調理のにおいがダメで、水分以外とれない

・体がだるくて起き上がるのも一苦労

という、入院一歩手前の重いつわりが2か月ほど続いたので、ピークの時は妊娠前より6~7kgほど痩せました。

 

それと同時に、耳管解放症にも見舞われたので、起き上がっていると常に耳がポーンとして不快だし聞こえづらいしで、妊娠初期はもう散々でした。

 

「一体いつ終わりが来るんだろう」、「あー、今日もまだ気持ち悪い」と、毎日朝が来るたびに憂鬱な気持ちでした。

 

その後、妊娠16週ごろになると、つわりも耳管解放症も改善し、ようやく普通の生活ができるようになりました。

 

そこからは、今度は体重管理との戦いです。

ようやく食べられるようになったごはんがおいしくておいしくて、気を付けてはいても体重はグングン増えていきました

空気を吸っているだけで体重が増えているんじゃないか、と思うほどでした。

 

出産

里帰り出産だったので、32週頃には実家に戻りました。

実家に戻ってしばらくは、友達と遊んだり出かけたりしていましたが、予定日が近づくころには家の近所を散歩する程度にとどめて、いつでも出産に備えられるようにしていました。

 

でも、予定日が過ぎても一向に出産の気配がないんです。

予定日より遅れることも多々あるとはわかっていても、毎日毎日「今日も何もなかった」とどんどん不安になっていきました。

「予定日すぎた 陣痛来ない」とか、ネットで検索もたくさんしましたね。

助産師なのに(笑)

 

毎日たくさん散歩したり、ジンクスを信じて焼肉に行ったりしましたが、ちっとも陣痛は来ませんでした。

 

そんなこんなで予定日から1週間が過ぎたある日の夜、家族と一緒に外食をしていると、なんだか規則的にお腹が痛いような気がしてきました。

帰宅し、しばらく様子を見ているうちに、だんだん痛みも強くなってきます。

 

「これはようやく陣痛がきた!」と思い、夜中の0時頃に病院に電話し、入院しました。

その時、子宮口は4cmほど開いていていい感じと言われていたし、痛みもどんどん強くなっていたので、その日のうちに生まれるだろうと思っていました。

 

ところが、朝を迎えて昼になっても一向にお産が進まないんです。

痛みはあるのに進まないし産まれない

終わりが見えなくて、本当に地獄のような時間でした。

 

でも、担当助産師さんたちに献身的にケアして頂いた甲斐もあり、その翌日の朝にようやく出産することができました。

分娩所要時間は、計32時間!!

感動して涙ぐむ夫を尻目に、私は感動よりも喜びよりも「ようやく終わってくれた」という安堵感とものすごい疲労感でいっぱいでした。

 

出産後、初めての育児

 

 

 

産後は、まずは母乳育児を目指して授乳をがんばりました。

分娩中の32時間はほとんど寝られなかったから、ものすごく眠かったし疲れてたけど、すぐに息子と同室にしてもらってひたすら授乳。

出産した当日の昼間、義父母が面会に来てくれた時には、目が閉じそうになるのを必死でこらえていました。

 

さすがに眠すぎてしんどくなったので、出産翌日の明け方には一度息子を預かってもらいましたが、時々ミルクも使いつつ、なるべく授乳の機会を作るようにしました。

 

そんな努力の甲斐あって、産後3日目には完全母乳で息子の体重も増えるようになりました。

 

そして、産後5日目に退院。

そのまま実家に移動しました。

 

 

家事はすべてやってもらって、私は息子の世話をするのみの生活でしたが、寝不足の疲れがだんだん溜まっていきました。

夜勤よりもずっとずっと辛かったです。

 

息子は抱っこで授乳して寝かせても、布団に置くと泣いちゃうので、座って抱っこしたままうとうと眠ったことも多々あります。

「時間を気にせず思い切り寝たい!」って何度も思いました。

 

 

退院して2週間ほどが経った、ある日の明け方のこと。

息子の泣き声で目を覚ますと、胸がバンバンに張って痛くて、一部が赤くなっていることに気づきました。

「やばい!!」と思って慌てて時計を見ると、前回の授乳から5時間近くが経過していました。

2~3時間おきに授乳しないといけないのに、たまたま息子が起きなかったので私も一緒に寝入ってしまったんです。

 

これはまずいと思って、急いでケアしたものの間に合わず、ついに乳腺炎になってしまいました

 

寒気がして、熱を測ると38.5度。

体はだるいのに、息子の世話や授乳は休みなく続きます。

家事はやってもらっていたので、そこは本当にありがたかったけど、ゆっくり休むことはできないんですよね。

近所の助産院でケアしてもらい、数日かけて改善しましたが、熱も痛みも想像以上にしんどかったです。

治ったときは、「2度とならないように気をつけよう」って、心の底から思いました。

 

 

でも・・・、結果的には自宅に戻ってからも2回乳腺炎を繰り返しました

知識があっても、気を付けていても、なっちゃうものなんですよね。

 

自宅に戻ってからはワンオペ育児だったこともあり、実家にいた時以上にしんどかったです。

夫も家にいるときはたくさん助けてくれましたが、なんせ普段は朝から晩まで仕事で不在です。

高熱の中、息子の世話をしながら家のこともやり、倒れそうでした。

ゆっくり寝ているわけにもいかなくて、「誰か助けて」って思ったけれど、誰も助けてくれません。

本当に本当に辛かったです。

 

その後も、乳腺炎未遂は何度も繰り返したので、卒乳するまで授乳には本当に悩まされました。

授乳ひとつとっても、こんなに悩みが深いんだって、体験して初めてわかりました。

 

 

また、息子の成長の過程で、小さな悩みはいくつも出てきました。

・なんでこんなに寝ないの?

・なんでずっと泣いているの?

・何をして遊んであげたらいいの?

・離乳食を食べてくれない

・計画卒乳が上手くいかない

など、ネット検索もたくさんしました。

 

助産師としての経験や知識はあったのに、妊娠も出産も育児も全然スムーズにはいかなかったんですよね。

思い通りにいかないことばかり

 

だから、自分で経験してみて初めて、「産後のママはこんな風に不安がたくさんあって、しかもその悩みは日々変わっていくんだな」って実感しました。

病院で働いていた時には気付けなかったことでした。

 

 

ベビーサークルとの出会い

息子が3か月になったころから、近所の子育て支援センターに遊びに行くようになりました。

家で息子と2人きりでいると息が詰まりそうだったし、かといって近くに親戚も友達もいなかったので、大人と話がしたくて出かけていました

 

通いやすい距離には3か所の施設があったので、月1回の集まりがあるサークルや、ほぼ毎日開いている遊び場など、その日の気分や施設の状況に合わせて使い分けていました。

ベビーカーを押したり、息子を抱っこしたりして施設までの道を散歩するのも、気分転換になって良かったです。

 

その中の1つの、とある遊び場では、ベビーサークルが週1回開かれていました。

それ以外の日は誰でも遊びに行って良かったのと、支援者さんが気さくで話しやすかったのもあり、ここには1番よく通いました。

 

最初は参加者として出かけていただけでしたが、数か月通ううちに支援者さんと親しくなって、自分の職業についても話すように。

支援者さんは母親ぐらいの歳の人が多くて、おおらかに話を聞いてもらえるのがすごく心地よかったんです。

 

するとある日、代表の方から「ベビーサークルで助産師としてイベントを主催してくれない?」と頼まれたんです。

 

 

 

当時は仕事もしていなかったし、働く予定もなかったから、時間的には問題なさそう。

「私にそんなことできるのかな?」って不安な気持ちもありましたが、せっかく声をかけて頂いたのでお受けすることにしました。

 

そして、支援者さんと打ち合わせを重ねて、最終的には月に2回ほど「助産師とお話しする会」という日を作ることになったんです。

 

 

どんな会だったかというと・・・

・ベビーマッサージ

・母乳や卒乳のおはなし

・抱っこ講座

・離乳食講座

などなど、毎回何か1つテーマを決めてお話をし、その後は質問タイムやフリートーク。

基本的には、ざっくばらんにみんなでお話しを楽しめるような会でした。

 

ありがたいことに、これがかなり好評で、毎回必ず通ってくださるママたちもいました。

アドバイスしたことを実行してくださって、次にお会いした時に「あれからうまくいくようになりました!」とか報告してもらえると、私もすごくうれしくて

「もっともっと力になりたいな」って思って、母乳や赤ちゃんのことなどをさらに勉強するようになりました。

 

毎回10組前後の親子が集まっていましたが、しゃべり足りなくて、なかなかみんなが帰らないということもよくありました。

私も主催者でありながら、ママとして他のママと会話を楽しむことができ、私にとってもすごく楽しい会だったんです。

 

事情があって、2年余りで終了してしまったけど、私にとってもやりがいのある楽しい会だったので、チャンスがあればまたやりたいと思っています。

 

 

この時にもやっぱり、「ママたちは小さな悩みをたくさん持っていて、それを解決できる場所を探しているんだな」って、実感しました

 

 

再就職

息子が2歳になるころ、ベビーサークルを運営しつつ働きたかったので、非常勤で働ける職場を探し、就職しました。

それが今の職場です。

 

年間600~700件ほど分娩のある病院なので、たくさんの妊婦さんやママたちに出会います。

また、主に学生指導を担当しているので、学生を通して妊婦さんやママたちの声を聞くことが増えました。

スタッフでは全部の声を拾いきれないけれど、学生だと1対1で密に関われる分、妊婦さんやママたちもたくさんの思いを話してくださいます

 

例えば、「助産師外来で聞きたいことがあったけど、助産師さんが忙しそうで聞けなかった」とお話しされる妊婦さんや、

「助産師さんに『上手に授乳できてる』って言ってもらったけど、本当に母乳で足りるのか不安」とお話しされるママもいました。

 

妊娠中は限られた回数しか受診しないから、すぐに相談できる環境じゃないし、産後はようやく授乳や赤ちゃんのお世話に慣れたと思ったら、もう退院です。

退院してしまったら、専門家のサポートを受ける機会はグッと減ります

 

退院後の赤ちゃんとの生活は、幸せで楽しみな反面、未知の体験だからこそ不安も大きいんですよね。

自信たっぷりで退院していかれる方なんて、ほとんどいないです。

 

でも、助産師がどんなに病院で頑張ってサポートしたとしても、家までついていくわけにはいきません。

日ごろから「ママや赤ちゃんの力になりたい」と思って働いていたけど、完全にはサポートしきれていないことに、もどかしい気持ちもありました。

病院で働いている限り、残念ながらできることには限界があるんですよね・・・。

 

 

そんな中で、やはりおうちで過ごす妊婦さんやママたちのフォローがしたいと思うようになりました。

ベビーサークルが事情により2年余りで終了してしまったため、退院後の不安を解消する場をまた作りたいと、ずっと思っていたのもあります。

自分が出産を経験して、「妊娠中も産後も、本当に不安なのは家で過ごしている間だ」ということを実感したのも大きいです。

 

 

なゆの理念

 

 

 

私の理念は、「ママたちが少しでも肩の力を抜いて子育てができ、子どもが育つ力を信じて楽しく見守れるようにサポートしたい」というものです。

 

妊娠出産って、人生の中でたった数回しかない貴重なできごとで、どの人にとっても一大イベントです。

にもかかわらず、病気ではないから病院で診てもらえる機会も限られているし、産後なんてあっという間に退院になります。

 

そりゃ不安になって当然ですよね。

そもそも、初産婦さんは妊娠も出産も母親になることも、すべてが初めての経験。

経産婦さんでも前回と経過が同じとは限らないし、2人の子どもの母親になることは初めてです。

 

産後は体に大きなダメージを負った状態で、育児をスタートすることになります。

心身ともに少しでも健康な状態で育児をスタートするためには、妊娠期や分娩期がなるべく正常に経過することが理想です。

もちろん、妊娠中・出産・産後と、なるべく不安が少なく過ごせるといいですよね。

 

 

そして、子育てってなかなか思い通りにはいかないことばかりです。

子どもは自分とは別の人格なんだから、当然と言えば当然だけど、イライラしたり悲しくなることもたくさんあります。

私も今まで、何度イライラしたり悲しくなったりしたかわかりません。

 

・やりたいことがあったのに、寝かしつけに時間がかかって何もできなかった

・せっかく作った離乳食を食べてくれない

・ふと目を離した隙に、引き出しの中のものをすべて出されていた

など、こっちが泣きたくなるようなこともたくさんありました。

 

 

でも、今は、子育てというのはとても尊く、かけがえのないものだなって、息子のおかげで日々実感することができています。

5歳になった今では、だんだん話す言葉も一人でできることも増えてきて、私や夫に優しくしてくれたり、お手伝いをしてくれたり・・・。

毎日少しずつ成長しているんですよね。

 

先日も、保育園の運動会で、息子の成長を感じる出来事がありました。

去年は、かけっこで思うように走れずにビリになって、帰宅した後ずっと泣いていたのに、今年は最後まであきらめずに一生懸命走っていて、その姿に胸が熱くなりました。

子どもって本当にすごいです。

 

こんな風に思えるようになったのは、肩の力がうまく抜けるようになってからです。

そこからは、余裕をもって子育てを楽しめるようになったなって思います。

 

子どもが小さい時期ってすごく短くて、二度と戻らない貴重な日々なのに、初めての育児だと楽しむ余裕が全然ないんですよね。

私も、「息子が早く成長すればいいのに」って何度も思いました。

 

でも今は、「もっとゆっくりの成長でいいんだよ」って思うし、息子がだんだん大きくなることに対して寂しい気持ちもあります。

 

 

本来、子どもって、自分で育っていく力を持っています。

なので、「親は見守りながらその手助けをする」という形が理想的だと私は考えています。

 

でも、親の気持ちに余裕がないと、少しのことでイライラしてしまったり、不安ばかりで子供の成長を楽しめなかったりしますよね。

それって、すごくもったいないことだと思うんです。

 

 

だからこそ、

・ママたちに貴重な子育ての時間を少しでも楽しく過ごしてほしい

・肩の力を抜いて、ラクに子育てができるお手伝いをしたい

って思っています。

 

 

子供の日々の小さな変化を、「ちゃんと成長してるなー」って見守ることができたら最高ですよ。

いたずらだって、成長の証だと思えちゃいます

 

そのためには、まずはママが心に余裕を持つことが大切だと思います。

私は心に余裕をを持つことができたからこそ、子どもの成長をこんな風に楽しく見守れるようになりました。

だから、ぜひあなたにもこの楽しさを感じてもらいたいんです。

 

子どもの健やかな成長には、ママの心身の健康が不可欠です。

未来を創っていく子供たちのためにも、ママが笑顔でいられるようなお手伝いができたら嬉しいなと思っています。

 

 

私が、病院での勤務やベビーサークルでの経験、自分の出産経験からわかったのは、ママたちは小さな悩みを日々抱えながら一生懸命頑張っているということ。

そして、病院に行くほどでもない悩みが多いということです。

 

妊娠中にお腹が痛むとか、赤ちゃんが熱を出したとか、明らかな症状があれば迷わず病院に相談したり受診したりできますよね。

 

でも、実際には、

・つわりはいつまで続くの?

・妊娠中って何を食べたらいいの?

・陣痛や破水が起きたら、ちゃんとわかるのかな?

・赤ちゃんがよく泣いてなかなか寝ないけど、何が原因なの?

・胸が張らなくなったけど、母乳は出ているの?

など、明らかに異常とはいえない症状や、ちょっとした心配事の方がたくさん起こります

 

それだと、「こんなことで病院に行くのは気が引けるけど、心配だな」って思っちゃいますよね。

こういう時、どこに相談していいのかわからない方が大半なのです。

 

そんな悩みを解決できるようなお手伝いが出来たらいいなって思って、この情報発信を始めました。

赤ちゃんを連れて出かけるのは大変だから、ネットで必要な情報を得られたらすごく便利ですよね。

 

私も妊娠・出産・産後と、今までたくさんネットで検索してきました。

でも、正しくない情報や分かりにくい情報もたくさんありました。

だからこそ、専門家である私が、今までの経験を踏まえて正しい情報をお届けしていけたらいいなと思っています。

 

 

妊婦さんには、正しい情報を知った上で、不安が少なく楽しいマタニティライフを過ごしてもらいたい

 

ママたちには、子育てのちょっとしたコツを知ることで、

少しでもラクに子育てできる

少しでもたくさん眠れる

心にゆとりを持って子育てを楽しめる

そんな生活を送ってもらいたいんです。

 

情報発信をすることで、そのお手伝いができたら嬉しいなと思っています。

 

 

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